自然に還れる樹木葬

日本では、多くの人が、墓石のあるお墓で供養をする方法が一般的とされてきました。しかし、近年では、自然葬と言って、お骨を山や海に散骨し、埋葬するという方法が人気を集めています。その中で、山に散骨する方法を、樹木葬と言います。この樹木葬が注目を集めるのには理由があり、魅力もあるのです。

一般的な墓地とは違って、いかにもお墓というイメージがなく、施設によっては好きなお花や樹木を植えることができるなど、ガーデンパークのように明るく開放的なイメージがあります。そして、宗教や宗派にとらわれず、どんな人でも自然の中で安らかに眠ることができる埋葬方法なのです。また、血縁関係のある人たちが同じお墓に入るのが一般的とされてきましたが、この樹木葬では、例えば友人同士など、血縁関係のない人と一緒に入ることもできたり、大切にしていたペットと一緒に安らかに眠ったりする、そんなことも可能です。

高額で立派な墓石を購入する必要がないため、もちろん低価格で埋葬することができるのです。墓石の代わりに樹木を植えます。樹木がその人の生まれ変わりのように、年々成長していき、里山として保全され、地球環境保全の観点からも、人気を集めています。